本ユーザマニュアルは、Windows7及び、Microsoft Office Excel 2013の画面を使用して記載しています。その他のバージョンのOSやExcelをご利用中の場合、画面のデザインやアイコンが異なる場合があります。
- 1. インストール
- 1.1. ソフトウェアのインストール
- EasyDiagramのパッケージに含まれる、setup.exe をダブルクリックしてインストーラを起動します。
- インストーラによるインストール環境の確認が行われ、必要な場合はインターネットより関連パッケージをダウンロードしインストールを行います。
インターネットへの接続環境がない場合などは、EasyDiagramのパッケージにあるMicrosoftsフォルダの中の「Microsoft .NET Framework 4再配布パッケージ(dotNetFx40_Full_x86_x64.exe)」及び「Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime再配布パッケージ(VSTO2010Runtime_redist.exe)」をインストールして下さい。 - インストール環境の確認が終了すると、インストールの選択画面になりますので「インストール」をクリックしてインストールして下さい。
- インストール環境によっては下記エラーが表示される場合がございます。この場合は、手順1.のsetup.exeを「右クリック」して「管理者として実行(A)」選択しインストールを行ってください。
それでもエラーが解消されない場合には、お問い合わせ下さい。 - 1.2. インストール後、EasyDiagramが表示されない場合
- Excelのスタート画面から「オプション」をクリックし開きます。
- Excelのオプションメニューより、「アドイン」をクリックします。
- アドインの「管理」メニューで「COMアドイン」を選択し、「設定」をクリックします。
- 使用できるアドインのチェックボックスで、「EZD2DLL」がチェックされているかを確認します。
- それでもエラーが解消されない場合には、お問い合わせ下さい。
- 2. ソフトウェアの利用
- 3. ダイアグラムの描画
- 3.2. 直列曲線ダイアグラムの描画
- 3.3. 並列ステップ型ダイアグラムの描画
- 3.4. 並列曲線ダイアグラムの描画
- 4. Gaussian関連機能
- 5. 定数・単位の参照
- 6. 各種設定
- 6.1. ダイアグラム描画設定
- 6.2. Gaussianボタン設定
- 6.3. 単位・定数ボタン設定
- 7. ヘルプ・その他
- 7.1. ヘルプ
- 7.2. バージョン情報
- 7.3. 購入サイトへ
- 7.4. ライセンス認証
EasyDiagramのインストールは下記の手順にて行います。インストールには、ご利用のPCの管理者権限と、インターネットへの接続環境が必要となります。
インストールが正常に終了したにも関わらず、Microsoft Office Excel 2007/2010/2013の画面上にてEasyDiagramのリボンメニューが表示されない場合には、下記手順にてEasyDiagramが有効化されているかご確認下さい。
EasyDiagramは、Microsoft Office Excel 2007/2010/2013を通じて利用することができます。Microsoft Office Excel 2007/2010/2013 を起動し、リボンメニューに表示されているEasyDiagramタブを選択して下さい。
リボンメニューの各ボタンをクリックすることによりEasyDiagramの各機能がご利用いただけます。リボンメニューが表示されていない場合は、1.2. インストール後、EasyDiagramが表示されない場合を参照してください。
ご利用中のExcelのウインドウサイズが十分大きな場合、EasyDiagramのリボンメニューは下記のように大きく表示されます。
ウインドウサイズが小さい場合、EasyDiagramのリボンメニューは下記のように縮小されて表示されます。縮小されている場合は、▼ボタンをクリックすることで、各メニューを表示できます。
EasyDiagramのメイン機能であるエネルギーダイアグラムの描画を行います。
エネルギーダイアグラムには、各点を直線コネクタで接続した「ステップ型ダイアグラム」と、各点を通過する曲線描画した「曲線ダイアグラム」の2種類が用意されています。
また、各点を1本のダイアグラムとして表す「直列ダイアグラム」と、複数のダイアグラムとして表す「並列ダイアグラム」を選択できます。
描画されたダイアグラムは、拡大・縮小などの編集や、コピーして別なアプリケーションに貼り付けることが可能です。
描画されるダイアグラムの大きさ等の設定を行いたい場合は、6.1. ダイアグラム描画設定を参照して下さい。
直列ステップ型ダイアグラムを描画するには、下記のようにセルにエネルギーの数値を入力し、描画対象のエネルギー値が入ったセルを選択後、ボタンをクリックします。ボタンのクリック後、ダイアグラムが描画されます。なお、選択されるセルは、シート上のどの部分にあっても構いません。
選択されたセル内に、空白または文字列のセルがあった場合は、スキップして描画されますが、セルの数はステップ数としてカウントされます。
直列ステップ型ダイアグラムでは、選択された全てのセルを「列」→「行」の順に並べて1本のステップ型ダイアグラムに描画します。選択されたセルを「行」→「列」の順で並べたい場合は、トグルボタンをクリックして、「行優先」に変更して下さい。「行優先」となっている場合は、トグルボタンがと表示されます。
トグルボタンをクリックすることで、エネルギー軸の描画の有無を切り替えられます。エネルギー軸はダイアグラムの左側に表示されます。エネルギー軸の描画有りとなっている場合は、トグルボタンがと表示されます。
直列ステップの描画には、数値の入ったセルの数が2個以上必要となります。セルの数が足りず描画ができない場合は、下記エラーメッセージが表示されますので、数値を入力するか、選択するセルの範囲を広げるなどして再度描画を行って下さい。
直列曲線ダイアグラムを描画するには、下記のようにセルにエネルギーの数値を入力し、描画対象のエネルギー値が入ったセルを選択後、ボタンをクリックします。ボタンのクリック後、ダイアグラムが描画されます。なお、選択されるセルは、シート上のどの部分にあっても構いません。
選択されたセル内に、空白または文字列のセルがあった場合は、スキップして描画されますが、セルの数はステップ数としてカウントされます。
直列ステップ型ダイアグラム同様、トグルボタン、トグルボタンが利用可能です。
並列ステップ型ダイアグラムを描画するには、下記のようにセルにエネルギーの数値を入力し、描画対象のエネルギー値が入ったセルを選択後、ボタンをクリックします。ボタンのクリック後、ダイアグラムが描画されます。なお、選択されるセルは、シート上のどの部分にあっても構いません。
選択されたセル内に、空白または文字列のセルがあった場合は、スキップして描画されますが、セルの数はステップ数としてカウントされます。
並列ステップ型ダイアグラムでは、選択されたセルを「行で分割」して複数本のステップ型ダイアグラムに描画します。選択されたセルを「列で分割」したい場合には、トグルボタンをクリックして、「列分割」に変更して下さい。「列分割」となっている場合は、トグルボタンがと表示されます。
直列ステップ型ダイアグラム同様、トグルボタンが利用可能です。
並列ステップの描画には、数値の入ったセルの数が2×2個以上必要となります。セルの数が足りず描画ができない場合は、下記エラーメッセージが表示されますので、数値を入力するか、選択するセルの範囲を広げるなどして再度描画を行って下さい。
並列曲線ダイアグラムを描画するには、下記のようにセルにエネルギーの数値を入力し、描画対象のエネルギー値が入ったセルを選択後、ボタンをクリックします。ボタンのクリック後、ダイアグラムが描画されます。なお、選択されるセルは、シート上のどの部分にあっても構いません。
選択されたセル内に、空白または文字列のセルがあった場合は、スキップして描画されますが、セルの数はステップ数としてカウントされます。
EasyDiagramには、Gaussian 98/03/09の計算結果ファイル(.logファイル、.out)より、エネルギー値等の数値を抽出してセルに入力する、入力補助機能が搭載されています。
リボンメニューに表示するボタンは、6.2. Gaussianボタン設定より、表示の有無の切り替えが可能です。
各ボタンクリック後、下記ファイル選択ダイアログが開きますので、抽出対象のファイルを選択してください。複数のファイルが選択された場合はセルの行方向に続けて値を入力します。
ファイル内容に同じ項目の値が複数含まれる場合は、一番最後の値が抽出されます。
ファイルが計算エラー(Error terminationや、途中で切れている場合など)となっている場合は、数値は赤字で入力されます。
をクリックすると、1列目のセルに「ファイル名」を合わせて入力します。「ファイル名付き」での入力となっている場合は、トグルボタンがと表示されます。
: 計算結果より、最終的なエネルギー値(SCF Done値)を抽出して入力します。
: 振動解析の計算結果より、Zero-point correctionの値を抽出して入力します。
: 振動解析の計算結果より、Thermal correction to Energyの値を抽出して入力します。
: 振動解析の計算結果より、Thermal correction to Enthalpyの値を抽出して入力します。
: 振動解析の計算結果より、Thermal correction to Gibbs Free Energyの値を抽出して入力します。
: 振動解析の計算結果より、最終的なエネルギー値(SCF Done値)及び、Zero-point correctionの値を抽出して、セルに2列で入力します。
: 振動解析の計算結果より、最終的なエネルギー値(SCF Done値)及び、Thermal correction to Energyの値を抽出して、セルに2列で入力します。
: 振動解析の計算結果より、最終的なエネルギー値(SCF Done値)及び、Thermal correction to Enthalpyの値を抽出して、セルに2列で入力します。
: 振動解析の計算結果より、最終的なエネルギー値(SCF Done値)及び、Thermal correction to Gibbs Free Energyの値を抽出して、セルに2列で入力します。
: 振動解析の計算結果より、最終的なエネルギー値(SCF Done値)、Zero-point correction、Thermal correction to Energy、Thermal correction to Enthalpy、Thermal correction to Gibbs Free Energyの各値を抽出して、セルに5列で入力します。
EasyDiagramには、定数・単位の数値を参照してセルに入力する、入力補助機能が搭載されています。
(※ EasyDiagram バージョン1で採用されていた定数・単位の関数(Avog()、ToKCal()など)は、EasyDiagramが導入されていないExcel上ではエラーとなってしまうため、定数・単位の数値入力機能に置き換えられました。)
リボンメニューに表示するボタンは、6.3. 単位・定数ボタン設定より、表示の有無の切り替えが可能です。
各定数・単位は数値としてセルに入力されますが、をクリックすると、「単位付き」で文字列として入力されます。「単位付き」での入力となっている場合は、トグルボタンがと表示されます。
: セルに、アボガドロ定数(6.02214E+23)を入力します。
: セルに、ボルツマン定数(1.38065E-23)を入力します。
: セルに、プランク定数(6.62607E-34)を入力します。
: セルに、気体定数(8.31447)を入力します。
: セルに、光速(299792458)を入力します。
: セルに、エネルギー原子単位(hartree)から、kJ/molへの積算変換定数(2625.5)を入力します。
: セルに、エネルギー原子単位(hartree)から、kcal/molへの積算変換定数(627.51)を入力します。
: セルに、エネルギー原子単位(hartree)から、eVへの積算変換定数(27.212)を入力します。
: セルに、エネルギー原子単位(hartree)から、1/cmへの積算変換定数(219470)を入力します。
ボタンをクリックすると、 ブラウザで基本物理定数と単位換算一覧のページを表示します。
各種設定に関する設定ウインドウを開きます。
設定値はレジストリに記録され、次回起動時以降も保持されます。ご利用のPCセキュリティ設定などにより、レジストリへの読み書きが禁止されている場合には、設定値は保持されません。
ダイアグラムの描画設定を行うウインドウを表示します。
設定項目 | 内容 | 出荷時設定値 |
幅(width) | ダイアグラム全体の横幅をピクセル単位で指定します。 | 640px |
高さ(height) | ダイアグラム全体の高さをピクセル単位で指定します。 | 240px |
基線の合計長 | 基線(ステップ毎に描画される横線)の長さをパーセント単位で指定します。ダイアグラム全体の横幅に対して、各ステップの基線を合計した長さを指定します。基線で用いられない長さは、基線間を接続するコネクタの長さとして使用されます。 | 35% |
実線の太さ | 実線で表示される基線の太さをポイント単位で指定します。 | 3pt |
破線の太さ | 破線で表示されるコネクタの太さをポイント単位で指定します。 | 1pt |
フォントサイズ | 基線の下に表示される数値及び、エネルギー軸で表示される数値のフォントサイズをポイント単位で指定します。 | 14pt |
数値表示桁数 | 数値を表示する際の小数点以下の桁数を指定します。 | 1桁 |
Gaussianリボンメニューのボタン表示に関する設定を行うウインドウを表示します。
定数・単位 参照リボンメニューのボタン表示に関する設定を行うウインドウを表示します。
ヘルプ・その他の情報の表示等を行います。
ブラウザで本ヘルプページを表示します。
本ソフトウェアのバージョン情報を表示します。
ブラウザで本ソフトウェアのサイトを表示します。ご購入を希望の方は本サイトよりご購入いただけます。
ライセンス認証情報を表示します。ライセンス認証が行われている場合は下記ライセンス情報が表示されます。
試用版をご利用の場合、又はライセンス認証が済んでいない場合は、別途ライセンス認証の案内を表示します。